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ニューヨークで一番美味いと言われるステーキハウスに行った

2002年に知り合いを訪ねてニューヨークに行く機会があった。

当時は小僧だったので、随分と生意気な旅である。

ニューヨークのブルックリンを車で走行している時に、その知り合いの人が「ニューヨークで一番有名なステーキハウスだよ」と教えてくれた。

ピーター・ルーガー・ステーキハウス(Peter Luger Steak House)である。

それから10年後の2012年、アメリカ放浪旅の最終日、私はニューヨークで過ごしていたので、最後に件のステーキを食べに行くことにした。

放浪旅では朝はホステルの無料朝食(パンにピーナッツバター、マフィン、ベーグルにクリームチーズなど)、昼はマック、夜はチャイナタウンで中華あるいはタイ料理という具合なので、コテコテのアメリカンなステーキハウスに入るというのは私の中では極めて異例の事である。

さて、ステーキハウスの最寄り駅は、ニューヨーク地下鉄J線のマーシー・アベニュー駅だ。

ニューヨークのブルックリンにある。





駅から出るとステーキ屋さんのどでかい看板が見えた。





ステーキ屋さんの全景はこんな感じ。





店内に入るとすぐにバーがあり、この賑わいである。



バーで一杯引っかけてから、いざ奥へというスタイルなのだろう。



ここでマスターに声をかける。

私「今、入れますか?」

マスター「予約が2、3カ月先まで埋まってるよ。」



(下へ続く)




私「明日、トーキョーへ帰らないといけなくて、どうしてもここでステーキを食べたいんです。」

マスター「・・・。分かった。かなり時間はかかるけどいいのか?」

私「はい!」



1時間後・・・

マスター「次のお客様どうぞこちらへ。」

私「はい!」

マスター「待て待て待て!笑 君じゃない!笑 こちらのお客様だ!(^▽^;)」



2時間30分後・・・

マスター「どうぞこちらへ。」





これが有名なTボーン・ステーキという骨付きステーキである。





USDA Prime Beefという、アメリカ合衆国の農務省による格付けで最上級のお肉が提供される。





店内で名前が呼ばれるのを待っている間に、興味深い張り紙を見つけた。

そこにはこう書いてある。

もしも(マンハッタンとブルックリンを繋ぐ)ウィリアムズバーグ橋が崩壊しても、マンハッタンのステーキ愛好家たちはこう言うだろう。

「(ピーター・ルーガーのステーキのためなら)泳いででもブルックリンに行く価値がある。」





こうして、美味しいステーキを食べることができた私は、気分良くウィリアムズバーグ橋を歩いてマンハッタンに帰った。

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