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人が怒るのは自分が面倒な事をしなければならない瞬間である

人は怒る。

感情を表に出さない人も、心の中では怒っているものである。

2000年前にローマ帝国の哲学者セネカが『怒りについて』という本を書くほど、人は怒る生き物なのである。

私も日常的にイライラする場面はある。

そのイライラする状況を分析して、1つの共通点を見つけた。

それは、自分自身が面倒だと思うことをやらなければならない瞬間に怒りが発生している、ということだ。

(下に続く)




例えば、エスカレーターの前にできた列に並んでいる時、その列の間に他の人が割り込んできたり、駅の改札で私の前を歩いている人がICカードの残高不足などで引っかかったりして、私の動作を急に変化(立ち止まったり、歩行経路を変えたり)させないといけない時だ。

また、家事の途中、急に物が落ちたり何かに引っかかったりして「いや、そうはならんやろ!」の状態になる時も、複雑な姿勢で対象物を救出しないといけなくてイライラの原因となる。

自分自身について他者から完全に誤解されている時も、長々とした説明で誤解を解かねばならないので、その面倒な作業が無意識のうちに頭によぎるのか、「え!違う違う!」という言葉とともにイラッ!となる。

新入社員の教育を行っている時も、あまりにトンチンカンな動きを繰り返されたら、さすがに説明することに疲れ、いよいよ面倒だと思うようになった時にイライラして口調に強みを含むことがある。

さて、ではなぜ上記のような状態に陥った時に、イライラするのだろうか。

それは、私の心に「ラクしたい」という気持ちが潜在的に存在しているからだと分析している。

したがって、率先して面倒だと思うことを選択する、困難な道を選択する、そういう修行のような考え方で生きていけば、少しはイライラする事も減るのではないかと私は考えている。

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