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人は他人を傷つける時、常に自分が正しいと思い込んでいる

人は常に自分が正しいと思うことをやっている。

それが客観的に見て良いことであれ悪いことであれ。

他人を傷つける時ですら、そうである。

人に意地悪な事を言うのは自分の考えや言い分を分かって欲しいからであり、人を攻撃するのは自分の心と体を守るためである。

そして、善良な人の多くは後悔する。

なんであんなことを言ったのか、やったのか。

しかし、行為に至る前は、その行為がその人にとっての正義であり、正解だったのである。

(下に続く)




最近、2024年にアカデミー作品賞を受賞した映画「オッペンハイマー」を観た。

原子爆弾を作ったアメリカ人科学者・オッペンハイマーの伝記である。

オッペンハイマーは原子爆弾を作ることで第二次世界大戦を終わらせることができ、世界中で戦っているアメリカ兵を故郷に帰すことができるという信念を持っていた。

しかし、広島や長崎での被害状況を知ったオッペンハイマーは、深い悲しみと後悔の渦に飲み込まれていくのである。

原爆を作るまで、彼はその行為を正義だと信じていた。

だが、実際に原爆が使われた瞬間、彼が行ったことは本当に正しかったのかという深い問いが生まれたのである。

私たちの言動も同じではないか。

つまり、私たちが人を傷つける時は、必ず正義の心を持っているのである。

その正義の心が人を傷つけてしまうのである。

あまり自分のことを正しいとは思わない方が良い。

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