私は元々、完璧主義なところがあった。
小学校や中学2年生くらいまでのテストでは試験範囲をほとんど理解し暗記していたため、大体90~100点は取れた。
しかし、完璧主義が通じたのはせいぜい14歳の頃までである。
世の中の事全てを完璧主義で成し遂げられるわけがないのに、若かった私はいわゆる中二病のような万能感を持っていた。
そのため、完璧主義が通じなくなった頃から次第に努力を放棄しがちになっていった。
「100点を取れないなら努力しても意味がない」と無意識に感じていたのだろう。
しかし「100点を取らなければならない」という凝り固まったマインドは、生きていく上で不幸の原因となる。
世の中で100点満点の事などほとんど無いからだ。
例えば、日本の新幹線は定時運行率が高いと言われるが、さすがに到着時刻に数秒の誤差はあるだろうし、停止位置だって数センチくらい前後するだろう。
勉強するために買った参考書に誤字・脱字があったり、答えや解説が間違っていることも普通にある。
良い意味でも悪い意味でも、ある程度の適当さがないとこの世では生きていけない。
だから、勉強でも仕事でも人生でも、100点を取ることなんて不可能だというマインドに切り替えることが重要だ。
それでは完璧主義をやめて、いわゆる完了主義にすればいいのだろうか?
そもそも完了主義とは何なのだろうか?
完了主義とは、だいたい次のようなものだと説明できる。
①決められた時間内にとにかく作業を終わらせる
②仕上がりは60~70点程度でOK
人によって定義は異なるが大体こういう考え方である。
ただ、私はもっと低い点数でも良いと考える。
30点だ。
かなり低空飛行な目標である。
でも、これくらいハードルを低くした方が、行動を起こす際に心理的な負担が少なくて動きやすい。
大切なのは動き始めることであり、終わらせるべきことを終わらせることである。
完璧主義的思考だと、動き始めることができなかったり、途中で悩みすぎて作業が終わらないことが往々にして起こる。
それは全てにおいて最悪の状況である。
それを避けるために、30点主義で物事を行うのである。
私の30点主義とは
①作業時間を設定する
②スマホのタイマーでカウントダウンする
③仕上がりは30点程度を目指す
④タイマーが0になる前に作業を終わらせる
こんな感じである。
作業終了後、自分で修正できるところがあるなら修正すれば良いし、誰かに修正を要求されたら直す(言われたらやる)くらいの心構えで十分である。
ちなみに、この記事はタイマーを1時間に設定して、残り7分のところで書き終えた。
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