人は、愚痴をこぼすのが好きな生き物である。
子供がコップの水をこぼすよりも多く、大人は愚痴をこぼしているだろう。
かくいう私も愚痴をこぼす。
しかし、愚痴って良かったと思える例が1つとして無いのが辛いところだ。
今回は、ただただ愚痴を言うようなお悩み相談には、全く意味が無いどころか、むしろ我々に悪影響さえ及ぼす理由を書き記したいと思う。
まず、話を聞いてくれる相手の時間を奪ってしまうことである。
本来、その愚痴さえなければ、もっと明るい話題でその時間を楽しむことができたかもしれない。
と考えると、愚痴は時間の浪費である。
また、自分の境遇は自分にしか分からないので、どれだけ状況説明しようとも、相手に100%その状況が伝わるわけではない。
したがって、100%の共感を導き出すのは不可能だし、適切な答えを出してもらうこともほぼ不可能である。
最悪の場合、君が悪いと言われるのがオチである。
また、愚痴ばっかり言う人だなぁ、と避けられるようになる恐れもある。
そして、何よりも、愚痴を言うことによって、イライラや不安が自分の心によみがえってくることが一番辛い。
悩みを解決しようとしていたのに、余計に悩みを大きくしてしまうのが愚痴である。
ちなみに、仏教において『愚痴』は三毒の煩悩の1つに数えられるほど、愚かな行為である。
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